ワタシの崖っぷちの転職活動では、あまり欲張ることはできませんでした。
年齢的には今回が転職が最後のチャンスで、このタイミングを逃すと求人情報が激減してしまうことをハローワークで身に染みて感じたのでした。
その中でもこだわったのは、勤務時間でした。
休みは年間120日以上確保できること。
ワタシの新卒入社先はいわゆるブラック企業でしたので、休みなんか週2日休めるのは月の半分程度、たぶん年間80日くらいのイメージです。
もちろん表向きにはもう少し休みは多いのでしょうが、休日出勤という制度がありました。
休日に何をするかというと「研修」でした。
特に営業成績の悪いメンバーを集めて「研修」するのです。
今振り返るとそれはそれで色々身についたのかもせれませんが、やはり「自分の時間」ほど大事なものはありません。
もし、当時きちんと年間120日ほど休むことができたならば、若いことを利用してもっと違ったことに挑戦できていたかもしれません。
会社は(特にブラック企業は)若者に余計なことを考えさせずに会社の奴隷として働くことだけに専念するように、若者の時間を買ってまでして奪うのです。
年間120日以上休むことができて自分の時間が確保できるならば、多少給与が安くても「休みを買った」「自分の時間を買った」と思えば、それはそれでメリットが大きいと考えたのです。
最悪なのは、給与が安いうえに休みもないという、「奴隷状態」の働き方をすることだと考えました。
コロナでみんな気が付いたに違いないこと
コロナが流行して、みんなが働き方に疑問を持ったことと思います。
- なぜ、あの会社は自宅待機なのに、自分だけ電車に乗って通勤しないといけないのか。
- なぜ、自分はコロナの感染リスクを負ってまで仕事にいかないといけないのか。
- なぜ、緊急事態宣言が出ているのに休日出勤しないといけないのか。
エッセンシャルワーカーとは社会に必要不可欠な職種という意味で、その点医者や看護師がコロナ禍でも休むことができないのは、そうした職種を選んだからであり、給与もステータスもそれなりに高いわけです。
一方で、介護施設や障害者施設などで働く人たちもエッセンシャルワーカーではありますが、医者や看護師と比べてその働く環境や収入の面ではどうでしょうか?
また、東京ディズニーランドのキャストは華やかな職種ですが、一番最初に仕事がなくなりました。
パイロットや客室乗務員などの憧れの仕事も、労働環境を見てみると厳しいシフト制の中でワタシにはちょっと無理そうです。当然高いスキルも要求されます。
高いスキルと厳しい労働環境の中で働く、その慰謝料として給与が高いわけです。
つまり、「働く」とは、「自分のスキルと時間を売っている」ということなのです。
その分の「慰謝料」が給与なのです。
高度なスキルがあって自分の時間も提供すれば、慰謝料は高くなります。
高度なスキルがなく、自分の時間だけを提供すると、長時間働くことでしか慰謝料は高くなりません。
そして、出勤せざるを得ない職種・出勤せざるを得ない働き方にみんなが疑問を持ち、不公平感に気が付いたのが、コロナ禍だったのでしょう。
働き方は選べる
祝日になると休日出勤を嘆くツイートをたくさん目にします。
しかし、休日に働く分の慰謝料は給与に含まれています。
その慰謝料が割に合わないと感じるならば今すぐ転職を考えるべきです。
働き方は自分で選べるのです。
今の働き方を選んだのは自分です。
ワタシの場合はもともと休みもしっかり取れるホワイト企業に転職することができたので、コロナ禍であっても自分の時間を優先した新しい働き方に会社も柔軟に対応しようと模索しています。
きちんとした考え方をもった企業であれば、コロナ禍で一番守るべきは従業員の命と健康だと理解して、新しい働き方への対応をはじめていると思います。
あのままブラック企業にいたら、ワタシは今頃休日出勤をしていたんだろうなと感じます。
つまり、ワタシは「選択」したのです。
自分の時間を確保できる会社に転職することを選択したわけです。
そして、それはたまたまコロナ禍であっても出勤せざるを得ない職種ではなかったというオマケがついていたのでした。
コロナ禍で今の会社と今の働き方に疑問を持ったのであれば、今が転職を考えるべき時にあるだと思います。