ワタシの崖っぷちの転職活動では、何度も転職をしていることがネックになりました。
履歴書に職歴を記載していくと会社を転々としている様子が分かります。
これだけだと、一つのところに定着できないダメ人間のように見えてしまいます。
職場を転々としてしまうのは、ふつうのことです。
書籍の裏表紙などに書かれてる著者の経歴を読むのがワタシは結構好きなのですが、本を書くような人は割と転々と職を変えていたりするものです。
自分に合った職を求めて仕事場を変えていくことは、本当は当たり前のはずなのに履歴書に自分の経歴を書き連ねていくと情けなくなってくるのはナゼなのでしょうか。
本を書くような人は輝かしい経歴を持ったスゴイヒトたちが多いことは確かです。
「すごいヒトたち」は、職場を次々と変えてキャリアアップしていきます。
では、ふつうの人が職を次々と変えていくことはキャリアアップになっていないのかというと、そうでもないと思うのです。
会社を転々と辞めるのも良いじゃないか
長く同じ会社に勤めることは、一種の美徳のように考えているかもしれませんが、実はそうでもないのです。
たしかに多くの人が同じ会社に勤め続けているでしょう。
しかし、実際に社会に出てみると、多くの人が職を変えているのが分かってきます。
大手企業であってもそれは変わりません。
大きい会社に勤めることができたあの人は安泰でいいなと思ったとしても、実はある年齢を境に処遇が変わってきます。
大企業では年齢が上がるにつれて役職に就けるひとが減ってきます。
平社員はたくさんいても部長は数人です。
本部長は一人でしょう。
それ以外のひとは、どこに行ったのでしょうか?
役職が上がらずにそのまま会社に残る人もいるでしょうが、大手企業の場合は多くの人が関連会社に出向していきます。
クビではありませんが、子会社へ追い出されるのです。
その子会社では偉そうにできるかもしれませんが、まあたいていは初めてやるような職種ばかりです。
中には出向を機会に辞めていくひともいるのです。
辞めて人は転職をすることになるわけです。
つまり、同じ会社で勤めあげられる方が、大手企業であっても実際は少ないのです。
中小企業の場合はどうでしょうか。
中小企業の場合は子会社への出向などという高齢社員のための受け皿はありません。
業績の良いときはいいでしょうが、ひとたびリストラが始まれば、事業縮小の名のもとに解雇されていくのです。
そうなると転職をするしかありません。
いずれにしろ、転職して職場を変えていくことは当たり前のことなのです。
仕事を変える・仕事を辞める・職場を変える
これらは当たり前のことなのですが、その理由がそれぞれ人によって違うのです。
- 職場が気に入らないから、会社を辞めた人
- 職場の事業縮小で、会社を辞めた人
どちらを採用したいと思うかは、明らかです。
履歴書に羅列する会社一覧では「なぜ会社を辞めた」のかまではハッキリわかりません。
会社を辞めたざるを得なかった理由を職務経歴書に書き込んで相手に伝えることが必要です。
面接で聞いてくれるだろうと考えてはいけません。
きちんと、会社を辞めるに至った経緯を言葉にして職務経歴書に書いておく必要があります。
ワタシの場合はこんな感じでした。
- 会社の待遇が酷くてブラック企業なので会社を辞めたいと思った
→資格試験に挑戦するために一念発起して勉強に専念するために会社を辞めた - ハチャメチャベンチャー企業の新規事業が軌道に乗らずの経営の先行きが暗い
→会社の事業規模縮小を理由に会社を辞めざるを得なかった
会社を辞める理由は、後ろ向きな理由になるのは当然です。
しかし、その後ろ向きな状況の中で少しでも前向きに取り組む姿勢が見せられるように職務経歴書に書き込むことが必要だと思います。
面接をする人は、過去のことはあまりこだわりませんが、なるべく前向きな人を採用したいと思うのは人情でしょう。
後ろ向きに退社した人の補充に新たに採用をするのかもしれないのですから、後ろ向きに退社した人と同じような人を採用したくないと思うのが人情です。
会社を辞めた理由はサラリと前向きに表現するか、自分のせいではないようにサラリと表現して、職務経歴書には入社後の意気込みを前向きにたくさん表現した方が良いでしょう。