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崖っぷちの転職活動

転職するときに履歴書に職歴の空白期間があるときの対処法

投稿日:2020年3月10日 更新日:

ワタシは何度か転職をしていますが、一念発起して会社を辞め、資格試験に挑戦したものの見事に三年連続不合格となりました。

その期間は、昼間に勉強をして夜はアルバイトをしながら浪人生活をしていました。
20代後半の30歳目前のいい大人が、よくやっていたものだと今では思います。

当時は学習塾でアルバイトして生活費を捻出していました。
学習塾の先生には司法試験や税理士などを目指す若者も多くいたり、大学院生のアルバイトの先生がいたりして、ワタシと同世代の人たちが多かったので、浪人生活をしていても何となく安心感を持っていたのかもしれません。

しかし、資格試験に合格することなく、再度、無資格で就職をしようとすると中々これはハードルが高いです。

それはそうでしょうでしょう。
当時は司法書士試験という弁護士試験よりもずっと格下の資格ではあります。
そんな独立開業も可能な資格を目指していながら、いつまでも合格できないでいる。
そのため一般企業に就職したいですというのは、あまりにも自分勝手なことのように見えるでしょう。

職歴が3年間空白で困ったこと

実際に面接までにたどり着いたとしても、3年間何をやっていたかという点で躓くことが多かったです。
まあ、相手からしてみれば資格を取得できなかったということは、3年間遊んでいたのと変わらないわけです。

そこで、まずはアルバイトでお世話になっていた学習塾でフルタイムで働くことができなか相談をしてみました。

率直に状況を説明しました。
以前から資格試験に挑戦していることは話していました。
今まで合格できないでいることも知っていました。
そろそろきちんと働いて生活をしていかなければならない点も理解してもらいました。
そしてフルタイムで働くことができるようになりました。

しかし、大手の学習塾というわけではないので、身分としては今で言うところの契約社員とアルバイトとの中間みたいな状態でした。
社会保障費等は不完全で不安定な状態でした。
この状態では失業保険がでない状態でした。
ワタシはここが一番つらいところだと思いました。
自分で選択をしたことではありますが、セーフティネットなしでは、十分な転職活動をすることができません。
やはり失業保険をもらいながら、生活に不安を持たずに就職活動に専念できる環境が必要です。

そこでは、1年ほど現場責任者のようなことを経験させてもらいました。
仕事をしながら合間を見つけては次の転職先を探していました。
1年後、現場責任者としての実績を履歴書に記載できるようになったところで、社会保障が付保されている企業へ転職することにしました。

この転職も実を言うと、次へのステップのためです。
悪く言えば「踏み台」です。
履歴書に書ける職歴を増やす目的と、最大の目的は雇用保険です。
失業保険をもらえる状態にどうしてもしたかったのです。

なんだかんでその会社では2年ほどお世話になりました。
ここでも現場責任者のようなこともさせてもらい、職歴に記載しても大丈夫な経験を積むことができました。
そして、空白期間の3年と同じ期間の職歴を加えることができたところで退職しました。

次のステップへ、失業保険をもらって転職活動開始です。

職歴の空白期間の3年間何をしていたのか

失業保険をもらいながらの転職活動ではありましたが、想像を絶する厳しさでした。
まず、年齢がすでに33歳になっていたにも関わらず、たいした職歴がなかった点です。

普通に企業に勤め続けていれば、10年選手でベテランの状態です。
役職がついていてもおかしくない年齢です。
なのに、ワタシはピカピカの新人です。

しかも、途中、会社を辞めて社会人として働いていない期間が3年もあるのです。

この空白期間の説明方法に最も時間をかけて考え抜きました。

当時はわらをもすがる思いでハローワークの無料就職相談コーナーを利用していました。
そこでは専属の相談員の方がついて、二人三脚で転職活動に取り組むことができます。
そこでは職務経歴書の書き方の指導と添削をしてくれました。
何度も書き直していくのですが、最後までこの空白の3年間をうまく表現することができませんでした。

ふつうびと
資格試験の勉強をしていました。

ただそれだけでは、「仕事が嫌で勉強していたけど、結局合格できなかったんでしょ」となるだけです。
また、仕事が気に入らなければすぐに辞めてしまうようなタイプの人に見えてしまいそうです。

  • 合格できなかったのは、勉強をサボっていたのではなく、単に運が悪かったのだ。
  • 得意分野が出題されれば、合格できていたのだ。
  • もう少し時間があれば、あと一年頑張れば合格できたかもしれないのだ。

そんなことを言っても、ただの負け犬の遠吠えにしか聞こえないでしょう。

そこで、ワタシは3年間の勉強の成果を示す資料として、模擬テストの結果を添付することにしたのです。

その模擬テストの結果は、もちろん「合格」の判定が記載されているものでした。
実際の試験では合格できなかったけれども、勉強をしていく過程では、「合格レベル」まで知識を積み重ねてきたことをアピールすることにしたのです。

実際、目指していた試験は1年に一度しか行われず、不合格であれば、また全員ゼロからスタートの一発勝負の試験でした。
もし、得意分野ばかりが出題されれば合格はたやすい一方で、苦手の分野が出てしまっただけで、1年を棒に振ることになるのです。

  • 3年間の職歴の空白の期間にワタシが得たものは、合格レベルまで一度は高めた「知識」です。
  • その知識を、今度は仕事を通じて確かなものにするべく、実践していきたいです。

そんな風にして、自分の強みに変えて面接に臨んだのでした。

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