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崖っぷちの転職活動

転職活動で求人票からホワイト企業を見つけるコツ

投稿日:2020年3月18日 更新日:

ワタシの崖っぷちの転職活動は33歳の時でした。

それまでに何度か転職していて、いよいよもう後がないという状態でした。

次に転職するところはなんとしても長く勤めたい。
そのためには、ブラック企業ではダメなのです。
ブラック企業に運悪く就職してしまっては、また退職することになるかもしれません。
それでは、年齢を重ねた上に履歴書にもうひとつ勤務先を書くことになってしまい、最悪です。

なんとしても、ホワイト企業に入りたい。
まあ、少しだけ譲ってもグレー企業には入りたい。
崖っぷちの転職活動では、長く続けられる職場を第一希望にしたのです。

ホワイト企業は求人票で見分けられるのか

ワタシの崖っぷちの転職活動では、とにかくたくさんの求人票をプリントアウトして自宅でじっくり検討しました。

崖っぷちの転職活動では本当に崖っぷちだったので長期戦で臨むつもりでした。
失業保険を受け取ることのできる期間を目一杯使ってじっくり行く作戦でした。
そのため、最初の1ヶ月くらいは求人票を集めることに専念しました。
特に応募もしませんでした。
その間はハローワークの就職無料相談コーナーを利用して職務経歴書を何度も書き直していました。
その合間をぬって、求人票をじっくりと眺めていたのです。

そんなことをして過ごしていると、1ヶ月半くらいたつ頃には、最初に集めた求人票が、再表示されなくなるものが出始めてきます。
これは、採用されたことを意味するのだろうと推測しました。
一方で、2ヶ月3ヶ月たっても同じ求人が出ているところもあります。
明らかに人気がなさそうなものもあれば、人気がありそうなのに同じ求人が出続けていたりするのです。

そんな中で分かってきたことは、会社によって求人票の記載方法に違いがあるという点でした。

  • ①おおざっぱな記載内容の求人票と ②丁寧な記載の求人票
  • ①給与水準の高いものと ②ほどほどかそれ以下の求人票

おおざっぱな求人票では、求人票に空欄が多く知りたいことが十分に記載されていないことが多いです。
問い合わせをしないと分からないような書き方になっています。
ハローワークの相談員から聞いてもらうこともできますが、わざと会社への問い合わせを多くしようとしているのかもしれません。
あるいは、公には記載できなことを隠しているのかもしれません。
いずれにしろ、良い印象の会社ではありません。
また、離職率の高い会社は何度も求人票を作成するので、担当者もだんだんと面倒になり記載事項の登録が雑になっているのかもしれません。

一方で、求人票の記載内容が丁寧な会社は見た目だけでも全く異なります。
今ではどうなっているか分かりませんが、当時は会社の案内図などは手書きの地図になっていました。
その地図の詳しさや字体の丁寧さから、その会社の社風や雰囲気、人事担当者の人柄などが推測できます。
求人票の定型の記載事項にも注釈が丁寧に入っていたりします。
こうした求人票をみると募集しているほうも真剣なのだというのが伝わってきます。
また、ホワイト企業の場合は求人が滅多に発生しないため、求人票の登録に慣れていないとも想像できます。
まじめな会社であって初めてハローワークに求人を出すのであれば、自然と記載は丁寧なものになるのではないでしょうか。

もう、この二つだけでもどちらがホワイト企業かは分かります。
しかし、これだだとグレーな会社も交じってしまいます。

その次に確認すべきは給与水準です。
やはりきちんとそれなりの月額固定給を明示しているところは信頼できると思います。
そして定期昇給がきちんと少数点まで記載されている会社は去年の実績をもとに計算していることが想像できて信頼できます。
一方で「(実績による)」みたいな感じだと、実際の定期昇給はないのかもしれません。
また賞与も小数点以下まで「賞与2.2ヶ月~」みたいな記載があればまずは信頼できる会社だと思います。

月額固定給に「幅がありすぎる」のも問題です。
実際、どんなにキャリアがあってもスタートは一番安い固定給から始まるでしょう。
そんな小手先の表現方法で募集するのは、「安く社員を補充したい=定着率が悪い=ブラック企業の可能性あり」となると思います。

見極めポイント 求人票の記載が丁寧 求人票の記載がおおざっぱ
給与水準が高め ホワイト企業 ブラック企業
給与水準がほどほど
もしくは、それ以下
ホワイト企業
グレー企業
グレー企業
かなりのブラック企業

求人票のもう一つの使い方

ワタシの崖っぷち転職活動では、ハローワークの相談員の方と二人三脚で転職活動を進めていきました。
ワタシは職務経歴書や志望動機などを何度も書き直して練り上げていきます。
その間に相談員の担当者はワタシの希望する求人を探してくれているのです。

ワタシは面接用の資料の作成に没頭することができるのですが、もちろん求人票を検索してみる時間もあるわけです。

とにかくたくさんの求人票をみていくようにしました。
そして、さきほどのホワイト企業と思われる求人票を保管しておいたのです。

あるとき、相談員からこの会社を受けてみたらどうかと推薦がありました。

その時にはすでに別の会社の面接もいくつかしていて手ごたえも感じている時期でした。
相談員の推薦してくれた求人票は見覚えのあるものでした。
早速自宅に戻って確認をしてみると数ヶ月前に保管しておいたものでした。
先ほどの分類でホワイト企業にあたるものでした。
求人票の記載が丁寧で給与水準もワタシの希望を十分に満たすものでした。
数ヶ月前はまだ自分に自信がなかったので、高めの給与水準の求人票に自分では無理だろうと保留にしていたものでした。

しかし、すでに準備が整っていたワタシにはこの会社を受けてみようかと思ったのでした。

求人票から見る限り、丁寧な記載でホワイト企業であることが濃厚です。
いわゆる人気求人と思われる求人内容でした。
にもかかわらず、数ヶ月前のものがいまだに残っているということは何故なのでしょうか。

保管している求人票と現在の求人票とを見比べてみると、全く違いがありません。
給与を上げたり下げたりしているわけではありませんでした。
違うのは登録日だけでした。

人気がありそうな求人票なのに数ヶ月たっても決まっていないのは何故だろう。

ワタシはは、ワタシと同じ理由で「保留」にしている人が多いのかもしれないと想像したのでした。
自信がない間は、背伸びした求人に玉砕覚悟で行く勇気はなかなか出ないものです。

しかし、職務経歴書を練りに練り上げた今であれば、自信を持って自分をアピールできそうに感じられます。
数ヶ月前にこの求人票を前にした自分と、今改めて相談員から渡された求人票を手にした自分との違いをはっきり認識することができたのです。

ワタシは保管していた求人票を手にしてみたことで、数ヶ月前とは違う自分を感じて、自信を取り戻すことができたのです。

あの時は保留にしたけれども、いまなら挑戦してみようと思える。

2枚の求人票を手にして、そんな自信が湧いてきたのです。

求人票を保管しておいて後から比較をすることで、自分なりの想像をもとに作戦をじっくり練ることができるようになるのです。

  • この記事を書いた人

ふつうびと

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